とある場所で一人のおじいさんに出会った。
道に迷った私たちに、
そっと道標を示してくれた。
車に揺られて数十分、
おじいさんは私たちにある話をしてくれた。
「人生は一度きりなんだから、
自分らしく生きなくてどうするんだ」
「今日という日は二度と来ない」
「だからこそ、時間を無駄にせず、
1秒1秒大切に生きるんだ」と。
その言葉は重りになって
私の心にずっしりと響いた。
───いつからだろう。
自分に嘘をつきながら生きるようになったのは。
自分の心に蓋をしながら
人と接するようになったのは。
───おじいさんと別れ際に交わした
「またね」
「また会おうね」の言葉を忘れない。
おじいさんとの出会いに、
とても素敵な出会いに、感謝します。
どうか、お元気で。また会いましょう。
2022.05.01 かすみ草